船舶が寄港しやすい海に面し、
廃油の受け入れがスムーズです。
廃油の排出は、海洋汚染の防止の一環として「海洋汚染等及び海上災害の防止に関する法律」において原則禁止されています。当社は国土交通省より許可を受け、船舶にて生じた不要な油を受け入れ。瀬戸内海に面した10,000㎡の敷地に最大7,600㎥貯蓄可能な廃油受入タンクを保有し、寄港した国内外の各種船舶から排出される廃油をスムーズに抜き取ります。
オイルフェンス
バキュームローリー車
廃油受入・保管タンク
長年培った
クリーニング技術で、
安全な海上輸送を
サポートします。
タンカーや貨物船などの物流を担う船舶。荷物の輸送後は、タンク内の残油処理や付着した汚れを洗浄する必要があります。当社では原油タンカーなど船舶のタンククリーニングサービスを提供。海水を約70〜90℃まで加熱した温水を用いて高圧洗浄しています。また油が混じった水は油水分離し、海に放流できる状態になるまで薬品処理やろ過を徹底。海洋汚染の防止に努めています。
バターワースポンプ
クリーニング前
クリーニング後
国土交通省の認可を
受けて適正処理。
高品質な再生油を製造します。
船舶から排出される廃油から、燃料として利用できる再生油を製造。遠心分離、油水分離、加圧浮上分離といった技術を駆使し、より質の高い再生油を追求しています。できあがった再生油は、代替燃料として、自社工場や販売先で有効活用。創業事業として築いた信頼と実績のもと、適正処理とリサイクルを推進し、資源の循環に貢献します。
油水分離行程
加圧浮上槽
遠心分離機
さまざまな種類の船舶廃油の
受け入れ・処理を行っています。
廃油 |
船舶で発生する不要な油 黒油:原油、C重油、A重油など 白油:ガソリン、メフサ、ジェット燃料、潤滑油など |
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船舶で発生する不要な油 黒油:原油、C重油、A重油など 白油:ガソリン、メフサ、ジェット燃料、潤滑油など |
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ビルジ | エンジン場などから発生する水分と油分が混じった汚水 |
エンジン場などから発生する水分と油分が混じった汚水 | |
ケミカル(有害液体物質) | ケミカル船を洗浄した際に発生する洗浄水や、スペックアウトした廃油(X類・Y類・Z類) |
ケミカル船を洗浄した際に発生する洗浄水や、スペックアウトした廃油(X類・Y類・Z類) | |
スラッジ | 船槽内に堆積している沈殿物。原油中に含まれるワックス、砂、サビなど |
船槽内に堆積している沈殿物。原油中に含まれるワックス、砂、サビなど | |
タンク洗浄水 | タンク内を洗浄した際に発生した廃油水 |
タンク内を洗浄した際に発生した廃油水 | |
バラスト水 | コンタミや試験水に使用したり発生したバラスト水 |
コンタミや試験水に使用したり発生したバラスト水 | |
スロップオイル | 船舶油槽内に残った残油 |
船舶油槽内に残った残油 |
1997年(平成9年)1月、日本海航海中のロシア船籍「ナホトカ号」の破断事故が発生し、積載していた重油の一部が日本海沿岸へ流出しました。当社は海上防災センターから出動要請を受け、油濁防除作業に協力。4万トンにもおよぶ回収物の約半分を受け入れ、処理しました。この実績に対し運輸大臣より感謝状を授受、ツネイシカムテックスの技術力を大きく広めるきっかけとなりました。
回収・運搬作業の様子