2024.12.19
「令和6年度 広島県カーボンリサイクル関連技術 研究開発支援補助金」(以下、本事業)において、株式会社ウルバ(高知県土佐市、代表取締役社長:難波 卓司、以下ウルバ)が提案した課題「爆発的に成長する海藻により二酸化炭素を固定し、バイオマス燃料を生産する」が採択され、ウルバとツネイシカムテックス株式会社(広島県福山市、代表取締役社長:曽我 友成、以下カムテックス)の両社で共同研究を開始しました。
広島県は、企業・大学・各種団体と連携し、カーボンリサイクル関連技術の基礎研究から社会実装まで多岐にわたる取り組みを進めることで、カーボンニュートラルの実現に寄与するとともに県内経済のさらなる成長を目指しています。
本事業は、カーボンリサイクル技術の研究開発及び実証や事業展開に取り組む企業や団体を対象に、県内外から研究課題を公募し、採択された研究者へは、「県からの補助金支給」と、専門家による「研究ステップアップ支援」を提供することで、研究開発の推進を支援しています。
ウルバは、ブルーカーボンとして注目されている海藻について、あらゆる食用海藻を育てることができる陸上養殖技術を基盤に、海藻の中でも特に成長が早い海藻(最適条件下で1日4倍の質量増加)を育てることで二酸化炭素を効率よく固定し、食用海藻の生産と海藻を原材料とした素材の研究開発を行っています。本事業では、大気中の二酸化炭素を固定して成長した海藻をバイオマス燃料として活用することを目指します。
カムテックスは、西日本最大級の産業廃棄物処理施設を有し、全国から多種多様な廃棄物を受け入れ、処理しています。一方で、処理プロセスで発生する二酸化炭素の排出量削減は喫緊の課題であり、自社のインフラ設備、分析機器、豊富なノウハウをフル活用し、カーボンリサイクルの実現に向けて積極的に取り組んでいます。
本事業により、両社で海藻を介して二酸化炭素を固定するカーボンリサイクルの基盤を確立し、「炭素循環社会の未来」を創るための新技術の開発に挑戦します。
■株式会社ウルバ
ウルバは、高知大学・平岡教授らの海藻の陸上養殖技術と高知大学・難波准教授の海藻からの有用成分生産技術を核にして設立されたスタートアップ企業です。ウルバは、高知大学が代表機関を務めるJST共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)等を通じた産学官共創により、陸上養殖による持続的な海藻生産と、海藻由来の新たな素材の社会実装を推進し、グローバルな社会課題の解決とカーボンニュートラルな社会の達成に貢献します。
代表:代表取締役 難波 卓司
所在地:高知県土佐市宇佐町井尻194番地
URL:株式会社ウルバ –